はじめまして。新人クラウドエンジニアの三醍醐です。
今回は、新機能が実装されたAzure Migrateを試してみました。
目次
Azure Migrateとは
Azure Migrateは、オンプレミスサーバー、アプリケーション、データの検出、評価、移行を統合的に行うツールです。
7月に新機能がリリースされる以前は、移行の評価のみを行うサービスでした。
Azure Site Recoveryとは
Azure Site Recovery(以下Site Recovery)はRecovery Service コンテナーで提供されるサービスの一つで、 Azure to Azure、Azure to オンプレミス、オンプレミス to オンプレミス、オンプレミス to Azureでの仮想マシンディザスタリカバリーを行います。 オンプレミス環境は非仮想サーバー、Hyper-V、VMwareに対応しています。
オンプレミスのサーバーをAzureに移行させるツールとして利用することもできます。
Azure Migrateの使い方
Azure Migrateでは、オンプレミスの非仮想、Hyper-V、VMwareのサーバーをAzure上に移行させることができます。
今回は、Hyper-V仮想マシンをAzure上に移行させたいと思います。
1. 予め、ネットワークとストレージアカウントが必要になります。
2. AzureポータルのHome画面右「Azure 移行ツール」からAzure Migrateの画面を開くことができます。

3. 「サーバーの評価と移行」を選択し、移行ツールを選択していきます。



4. 「移行プロジェクト」の作成が完了。移行ツールの「検出」からマシンの検出を行います。
※バックグラウンドで、Recovery Servuce コンテナーが作成されています。



5. 準備が完了した後、「AzureSiteRecoveryProvider.exe」をHyper-Vホストにインストールします。


6. サーバーの検出が終わったら、レプリケーションを行います。

7. レプリケーションの終わったサーバーを選択し「移行」をすれば終了です。

注意点
移行にあたって、あらかじめサポートマトリックスで確認しましょう。
Azure Migrate のサポート マトリックス<https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/migrate/migrate-support-matrix>
また、VM Agentの対応の確認も、Azureの機能を利用するにあたって必要となる確認事項です。
Azure 仮想マシン エージェントの概要<https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/extensions/agent-windows>
まとめ
Azure Migrateは、Site Recoveryを簡単に、移行目的に特化させて利用するためのツールです。
オンプレミスからクラウドへの移行に際して、問題となるのはサーバー自身の設定やアプリケーション、オンプレミスとの通信等です。
Azure Migrateが生まれ変わったことで、クラウド移行へのストレスを軽減して、「嫌ーっす」なんて言われずに済むようになるでしょう。

三醍醐
PCゲーム、サバゲ、TRPGを趣味にする典型的サブカルオタクです。PCパーツ代と装備品代で毎月末苦しんでおります。
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